どんなクシを使えばいいの？

クシってどんなのがいい？

髪を梳かすツールである櫛。

お値段は100均のものから、1本1万円以上の鼈甲(ベッコウ)から作られているものまで様々。大きさも様々。

用途は・・・まぁ主はスタイリングですかね〜

ハイ、これも聞かれない月が無いくらいのあるあるな質問なので、今回は『クシ』にフォーカスして解説します。

いいクシとは？選ぶポイント

お客様方からよく聞く美容ブランドのクシ達。良いの使ってんなぁ・・・

美容師の使うカットコーム(カット用のクシ)の、『デルリンコーム』『Y.S.park』『ベス』なんかを使うマニアックな方もいらっしゃいますね。ただ、ここで僕がお話ししたいのは【どこのブランドのクシがいいのか】ではありません。

はっきり言って、どれもたいして変わんないです。材質が〇〇とかどうでもいいかなと。所詮はクシなので。

髪が梳かしやすいか否か。ここが大切 

我々が使うカットコームだと用途がカットなので、『髪を持ち上げやすい』とか、『根元から均一に梳かしやすい』とか、『手に馴染むクシの厚み』とか・・・美容師さんによってこだわりは様々です。

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脱線しましたが、僕がお客様に勧めるクシとはずばり、クシの目が荒いものです。これに尽きる。

お客様には？な顔をされます。ちゃんと説明します。櫛の目とはこれのことです 

この隙間のこと 隙間が広いものを荒歯、狭いものを密歯と美容師は呼びます。

この『隙間が狭いか広いか』たったそれだけなのです！皆さんは櫛目が密なものを使っていませんか?

まぁ確かにそう！我々がカットする時は密歯でしっかり根元からシェープ(クシで梳かす動作)ってのが基本です。

美容室でこれを見てるし体験してるから、みなさん家でも密歯のクシを使ってるんだろうなって昔から思ってました。

美容師のコーミングは忘れて荒歯のクシを使おう

コーミングとは髪をクシで梳かすことです 

サロンでは美容師が細かいクシで梳かしてますよね？あれは忘れてください。真似しちゃダメ 

というのも、我々美容師はマネキンや人頭で散々練習してるんです。それはもう、最初のシャンプー練習の頃から、しっかり躾けられます。

ってね。もう15〜16年前の思ひ出です 

髪の絡まりを残したまま席にご案内したら先輩に叱られましたね〜、今思えば良い時代でした(昭和脳感)

つまり、僕ら美容師は丁寧なコーミングが体に染み込んでいるのです。寝てても出来ます。

皆さんはどうですか？日々のコーミングをパワープレイでどうにかしていませんか？笑

クシを入れて絡みで止まったら「フンっ！」髪ブチブチィ！！！！ってやってませんか？笑　やってますね？笑

やってる人の方が多いですよ、お客様に聞くとね 

これね、髪質や癖やダメージ度合いなんかも絡む要素なんで、一概には言えないんだけども、そもそも密歯のクシだからってのも原因のひとつ。だって、

クシの歯の感覚が狭いから、クシと髪の毛に摩擦が強くが起こる→絡まる。これはもはや物理学。摩擦は抵抗が少ないほど起きない(はず)

 のような荒歯のクシに変えたら割とマシになります！コレはマジ！おすすめはジャンボコームです そして

大事なことなので２回言いますが、100均のもので十分ですからね 

梳かし方も変えてみよう

荒歯の目のクシに変えたら、梳かし方も変えてみましょう 

髪を梳かす時はこうするといいです 

毛先→中間→根元と梳かし上げていくとベスト、これが1番毛が切れない、絡まない 

根元からクシを入れてガッ！ガッ！ってやらない。これもおそらく美容室での体験がもとになっている・・・

我々は根元からシェープしてカットをしますからね。分け目や頭頂部からクシを入れる事が当たり前だと思ってしまう。

間違いではないんですけど、高確率で絡まり、ブチっと切れます。特に髪が濡れている時ね 

分け目にアホ毛がたくさんあるのがお悩みの方は、これが原因です。
髪が根本から切れてアホ毛を量産しています 

根元からパワープレイで梳かすから切れちゃってピンピンするんです 

これをやめるとアホ毛も減ります！！本っっ当にお勧めです！！

クシのハウツーまとめ

その１・クシ目の荒いものをつかう
その２・根元から梳かさない

これさえ守れば100均のクシでも髪は整います。どこのクシが良いとか悪いとかは、もう好きにしてください。笑

めんどくさい工程が苦じゃない方や、時間がたくさん取れる方は「何をどうしてもらっても良い」ってのが僕の考え。

皆さん時間ない、手間かけたくない、楽したいでしょ？僕もそう。

だからできる人は何しても良いんです、めんどくさかろうが、梳かすのに時間がかかろうがね。でもそんな方はマイノリティです 

『楽して綺麗』を目指しましょう 

今回はクシについてでしたが、髪を梳かすのにはブラシを使うのも有効です 

ブラシについては次の記事でまとめてみようと思います 

ではまた